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日本最高のドライビングロードを探して... Challenge to find Driving Heaven の4位にランクしたのは、西伊豆の稜線を富士に向かって走るドライビングロード、静岡県道127号 西伊豆スカイライン+静岡県道411号西天城高原線である。

4位 静岡県道127号 西伊豆スカイライン+静岡県道411号西天城高原線

西伊豆スカイラインは伊豆の戸田峠から土肥峠(船原峠)までの約10.8Kmの西伊豆の山の稜線(標高800m)を走る道。そしてその西伊豆スカイラインをそのまま延長したように風早峠まで続く道が静岡県道411号西天城高原線(8.1Km)である。1999年に仁科峠の天城牧場で第50回全国植樹祭が行われたときに作られたことから、地元では天皇道路と呼ばれている。
このドライビングロードは富士を目指して走る北上ルートがオススメである。
西伊豆の山から駿河湾越しに望む富士はこの上なく美しく、1939年のニューヨーク万国博覧会では日本政府がパノラマ写真を出品し世界から絶賛された日本一の富士山の風景なのだ。

さて、さっそく宇久須の街をからこのルートを北上してみよう。
西伊豆宇久須の街から静岡県道410号仁科峠宇久須線(2011年3月6日現在災害による通行止)を上ると天城牧場に到着する。(1.2~2車線道路)レストハウスが営業中ならソフトクリームでも食べながら、西の方向を見れば駿河湾の向こうに御前崎が見えている。
ここから仁科峠までの約1.1Kmは静岡県道59号伊東西伊豆線。きもちいいワインディングでぐんぐん高度を上げていく...
仁科峠に着いたら、熊笹の草原広がる山頂の岩に登ってみよう。そこで遠く富士と駿河湾の彼方に見える南アルプスを望んだら、集中力を高めこの走りがいのあるドライビングロードを北へ向かおう...
仁科峠から風早峠までは下りのワインディングロード。前方に富士を望んで走る下り...
リズムに乗って走れるがオーバースピードに注意だ。風早峠手前の左コーナーには黒いタイヤ跡がくっきり残っている...

風早峠からは一気に高度を上げる直線がまるでカタパルトのよう。
そしてリズミカルに山の東側をたどる中速コーナーが続く...
橋のある短い直線で山をまたぎ今度は山の西側を走る。昔はここにある橋を越えるとき必ず数メートルジャンプしたものだが、今では道路が改良されジャンプしなくなっている。
ここからはかなりの高速セクション。棚場山トンネルまで少し下りながらの高速ワインディングだ。
このあたりの山々は4月は山桜が咲く。枯れた山を彩るささやかな山桜は美しい。
 高速ワインディングを駆け抜け、そのまま棚場山の452mのトンネルにそのまま突っ込んでいく。
ここは速度に注意しなければいけない。トンネル出口は左コーナーなのだがグリップが低く、そのまままっすぐ右の土手に突っ込んだスリップマークがいくつもくっきりと残っている...
棚場山トンネルから先は土肥峠まで一気に下る。ここは常時山影になっていて、冬季は凍結に要注意のポイントである。そして前方に風景が開けた土肥峠が見えてくる。

さてここから北が西伊豆スカイライン。静岡県道411号西天城高原線に比べてアベレージスピードは低い中低速のワインディングロードだ。
2004年まではこの土肥峠に料金所があったため、地元沼津の走り屋は土肥峠を越えて南に来る事は稀だった。なので1999年から2004年までの間、静岡県道411号西天城高原線を知らない人も多く、西天城高原線は交通量皆無の道路だった。
西伊豆スカイライン北上コースはまずヒルクライムから始まる。ボクは2速全開で駆け登っていく...
S2000なら9000rpm、Z4Mなら8000rpmきっちりレブリミットまで回して走る道。
途中にあるこのスカイラインで一番広い土肥駐車場は昔は走り屋のたまり場だった。この先へいくとUターンのポイントが無く料金所へ出てしまうため、地元の走り屋はここと戸田峠との往復を愉しんでいたのだ。
岩が道路沿いに無造作に置かれているのがなんとなく怖い小土肥駐車場の右コーナーでは前方に富士がくっきり見える。ここから達磨山への登山道がある戸田駐車場手前までは上りも緩やかになり眺望が開ける。2速-3速とシフトチェンジを繰り返しながら一旦戸田駐車場まで下り、荒れた路面をアップダウンを繰り返しながら、たどり着いたこの先が西伊豆スカイラインのハイライト。
相模湾に向かって飛び込んでいくようなこのコーナーだ。 彼方には富士が見える...

このコーナーにクルマを止めて、走り去るクルマを眺めて過ごすのもわるくない。
いろんなクルマがこの西伊豆スカイラインを楽しみにやってくるから...
熱いコーヒーをポットに詰めてボクはここでひと時のコーヒータイム。

ここから、戸田峠までは山を回りこむように続くワインディング。途中から完全に山の北側に入るため、冬は午後でも凍結している事が多い場所である。
逆に戸田峠から南下する場合は、ここのワインディングでリズムに乗れればもう最高!土肥峠までファントゥドライブである。
戸田峠に出て、県道18号を右折してすこし下ると、達磨山高原のパーキングが見えてくる。
クルマを止めて日本一の富士を見よう。
ここまで走れば、ブレーキは焦げ臭く、ローターは焼けチンチンと金属音を出しているだろう。
日本一の富士を眺めながら、あなたはこの道を駆け抜けた喜びを感じているはずだ...

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