この灯台は楽園にあるのだろう
まるで霧の海に浮かぶアヴァロンのよう
ここちよい風の言葉を聴きながら空を仰いでいた
落石岬灯台ほど感動的なアプローチを持つ灯台は無いだろう。
アカエゾマツの林の中を木道がつづき、天然記念物のサカイツツジやミズバショウ、ワタスゲなどが自生する平原を越え、再び森を抜けると感動的な風景が広がっている。ボクはこの灯台へ続くアプローチの感動を当時こう書いている。
ヴァージニア・ウルフの「灯台へ」という小説を知っていますか?
この小説の舞台はスコットランドのスカイ島
荒涼とした草原、切り立った 断崖、霧に霞む海岸線
まさにここ落石岬灯台の風景は、この小説に出てくるスカイ島の風景そのものだ
2Km 続く森の中の木道を抜けるとこの風景が広がる
草原の先は断崖の海岸線
海面を覆っていた霧。空を流れるすじ雲、心地よい風
なんてすばらしい風景
穏やかな天気の日、この場所はすばらしい
次に来るときはここでヴァージニア・ウルフを読んで過ごそう
誰もいないこの灯台で...
*アヴァロンAvalonとはイギリスのどこかにあるとされる伝説の島。美しいリンゴで名高い楽園であったとされ、アーサー王物語と特に強く結びついている。アーサー王の遺体が眠る場所とされている。
北海道根室市落石 落石岬にて
BGM : Noriko Kose - I miss You
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ラベル: フォト一句
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