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旅と写真について...

写真を撮って旅すれば
過去はどこにも行かない

昔からクルマの旅にはフィルムカメラを欠かさず持っていった。でも、たいていドライブに没頭してあまり旅の写真は増えなかった。撮ったとしても一週間旅しても36枚だった。紙焼きもほとんどせず、いわゆるベタ焼き(コンタクトプリント)にして、見るくらいのものだった。
10年ほど前、あちこちの海沿いを旅するようになって、ボクはデジタルカメラを持ち歩くようになった。最初はバカにしてたデジタルカメラだったが、画質も良くなり、Webでも活用できるようになって、ますますデジタルカメラにハマっていった...

最初は風景写真をフツーに撮ってたように思う。 展望台に上って、「絶景、絶景!パシャリ」 てな感じ。こういう写真を量産する人が実に多いのだが、この手の写真は実にまったくつまらん写真になる。大抵そういった写真は売店に売ってる絵葉書のほうが見栄えがするもんだ。なのでボクはそういう写真を撮ることをヤメた。
難しく考えたことなんて無いんだけど、旅にカメラを持っていく理由があるとしたら、それは忘れっぽいボクの記憶に過去を焼き付けるためだろうか?記憶に残るような写真が撮れれば、それは忘れられない思い出になるはずだ。
でもそれってスゴく難しいことなんだよね。ものすごく感動的な風景を撮るとか、忘れたくない一瞬をバッチリ捉えたり、ユニークな視点で旅のシーンを切り取ったり... 要はセンスがいるわけだ。撮影ポイントを人のブログとかで調べて、機材揃えてそこへ行って必死に写真を撮っても多分つまらん写真にしかならないの。

ボクはただの風景写真を撮るのはヤメた。写真はイマイチの腕だがオリジナリティを出すのだ。「旅の風景とボクのクルマ」ってのがボクの写真と決めた。最近は風景だけを撮ることはほとんど無くなり、風景のいい所をスルーしてでもZ4Mと風景の写真を撮っている。傍から見ると自分の愛車を必死で撮るなんて非常に子供じみた行為に見えてしまうのだけれど、それくらいの恥は旅で掻き捨ててもいいんじゃないかと思ってる。
ここだ!と言う風景に出逢ってもクルマと共に撮れる場所とは限らない。苦労して撮って帰ってきてもモニターで見るとガッカリってなことも多い。でもボクのクルマがその風景の中にあるだけで、そのドライブで見て感じた記憶が蘇ってくるような気がするんです。

そのような想いで写真を撮っていますが、写真の腕もアイディアも伴わないため、つまらんワンパターンの写真を量産しています。撮る場所探すのも運も必要。そして素晴らしい風景に出逢うための旅運と天気運もね。 2011年くらいから旅運と天気運には見放されっぱなしですが、これからも旅を愉しんで、その風景にあるZ4Mを撮り続けようと思っています。

追記:
本当は自分が写ってる面白い写真とか、旅で出逢った人々の写真はいちばん旅の記憶を呼び覚ましてくれるものなのだが、ちょっとお見せできないものがほとんどである。ボクが「いちばん好きな写真は誰にも見せない」って言ってるものはこのような写真が多いのです...

上の写真は、愛媛県伊予市双海町 JR予讃線下灘駅の歪んだミラーを撮っているボクです♪
この写真を撮った旅は... 四国から九州へ渡る旅 2007年9月 この頃はまだ風景ばかり撮っていましたね。でも旅運と天気運が良くて素晴らしい旅でした (^-^;

BGM : 山下達郎 - 僕の中の少年

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